僕は潰瘍性大腸炎を患っており、病状のコントロールのため一時期「イムラン」という免疫抑制剤を服用してました。イムランを服用していましたが、服用している時期に不妊治療もしており、イムランの服用が妊娠を阻害していないかずっと心配でした。
結論から言うと「僕の場合」は、無事元気な双子の赤ちゃんに恵まれ、現在すくすく成長してます。その心配だった当時の思い出を本記事に記します。なお本記事は「男性」がイムランを服用していたことを前提としております。
免疫抑制剤「イムラン」服用の経緯
自覚症状はなかったのですが、内視鏡検査の結果、大腸の奥の方が炎症を起こしていたので、潰瘍性大腸炎の治療・寛解期維持のため、かかりつけ医と相談の上、イムランという免疫抑制剤を服用することになりました。まず1錠から始め、血液検査の結果から効きがあまりよくなかったので、ちょっとずつ服用量を増やしていき、最終的に2.5錠飲んでました。
服用当初はあまり深く考えておらず、とにかく完全な粘膜治癒状態に持っていくことを目指していたので、不妊治療への配慮は全くしていませんでした。男性不妊の検査にもイムランを服用していた状態でも、全く数値上問題なさそうでしたので、気になっていなかった感じでした。
ちなみにイムランの他にも、リアルダ(メサラジン)4錠と整腸剤を服用しておりました。
不妊治療の経緯
我が家の不妊治療は体外受精での妊娠を目指しておりました。ただ普通の体外受精ではなく、体外受精も行くとこまで行っており、一般的な体外受精を何回しても着床しないことがわかっていたので、着床の窓検査で最適な移植時期の確認、初期胚と胚盤胞の二段階移植といった保険対象外の方法を試していた状況でした。
二段階移植を試した結果幸いにも、妊娠にたどり着くことができましたが、その時僕はイムランを2.5錠服用しておりました。
かかりつけ医から影響がないとは言われていたが、、、
二段階移植にたどり着くまでは、当時はグレードの高い胚はできるが、何度胚盤胞を戻しても全く妊娠する気配がありませんでした。妊娠しないのに時間とお金だけが溶けていく結構きつい日々でした。そうなってくると自身が服用している薬が少しずつ気になってきました。
当時は妊娠に至らない原因について、子宮側に何か問題があるのではないかや、やはり服用している薬の影響で胚の見た目に問題ないが、遺伝子的にバグっているのではないかと夫婦二人で何度も何度も堂々巡り状態で考えてました。
薬については病状には影響するかもしれませんが、もしなにか影響があるのならすぐにやめることができたので、かかりつけ医にイムランを飲むことで妊娠に影響するのか相談もしてみました。かかりつけ医からイムランを飲んでいても、母体ではないので悪影響を及ぼすエビデンスは報告されていないと回答いただきましたが、やはり不妊治療の沼にハマると、報告がないだけで、免疫抑制剤を飲んでるせいなのではと根拠は全くないが、どんどん気になるようになってきました。
最終的には免疫抑制剤「イムラン」を服用しながらうまくいきました
エビデンスの話を信じて、まずは思い切って別の不妊治療のクリニックに転院し、これまでの不妊治療の経緯を伝え、治療方針も大きく変えてみました。イムランをやめて万が一体調が悪化するのも大変ですからね。
そのアクションが功を奏したのか、着床の窓のずれに合わせた移植時期の調整、初期胚と胚盤胞の二段階移植という手法を用いた結果、無事妊娠・出産に至ることができました。余談ですが、お金はめちゃくちゃかかりました。そのとき、僕はイムランを変わらず服用し続けていました。
余談
妻が里帰り中、すこぶる体調が悪かったこと、イムランを2.5錠飲んでいても、ぶっちゃけ効果を感じられなかったので、体調悪化を機に服用を辞めました。かかりつけ医とも会話したのですがかかりつけ医も薄々感じてたようなのですが、おそらく僕の体にはイムランは何も効いていなさそうでしたので、スパッとやめることにしました。代わりに「リンヴォック」というJAK阻害薬を服用することになりました。
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