双子の赤ちゃんの妊娠がわかった瞬間から、男性育休を取得が頭によぎりました。実際に育休開始になるまでに、会社との育休期間の調整や同じ部署のメンバーへの仕事の引継ぎを約9か月かけて行ってきました。育休開始まで思い返せば色々会社で動き回ったので、育休取得のために会社で自分がやってきたことを本記事で紹介します。
上司に報告・育休取得の申し入れ
一番最初のステップですが、自分の今後のキャリア、上司の反応、家族との関係など一番考えたタイミングであり、一番緊張した瞬間でした。でも上司に申し入れしないと何も始まらないので一番頑張ったと思える瞬間でもありました。
報告したタイミングは初期流産の可能性が高い時期ではありますが、双子妊娠がわかったタイミングですぐに上司に報告しました。妊娠中も業務面で何かと迷惑をかけることになるかもしれませんので、早く報告しておいて損はありませんからね。
引継ぎを意識した仕事
育休を取得するうえでの最大の懸念点は、業務の引継ぎでした。僕しか知らないようなことや僕がメインで抱えている案件をすべて育休までに部のメンバーに引き継がなければならず、育休まで約9か月ありましたが、空いた時間に少しずつ引継ぎ資料の作成をしてました。
育休開始前の6か月前から、まだ育休のことを上司以外にはオープンにしていなかったので、後輩に少しずつ担当業務の引継ぎを「さりげなく」開始してました。
3か月前には部全員に育休をとることを伝え、自分の担当業務はすべて後輩にメインでやってもらい自分はサポートに回ったり、自分だけが知っていること部内全員に説明するなど、本格的な引継ぎを行ってました。
育休取得に関して本部長と交渉(直属上司経由で)
直属の上司は快く了承してくれたのですが、本部長が法令に引っかからない程度に渋っていることを直属の上司経由で言われ、育休取得・期間の交渉を行う羽目になりました。正直育休は「会社が拒否できない、弱い立場の従業員が行使できる数少ない権利」ですので、何事もなく育休取得できるものと思ってましたが、思わぬ障害が発生した感じです。
双子育児に専念したいので育休を取得する意志に変わりないことを直属の上司に再度伝えつつも、育休を確実に取得するために、本部長の育児経験(←実際に本部長の経験談と全く違いました(笑)。おそらくほとんど育児に参加してなかったのだと思いました。)から、保育園入園まで育休期間を分割取得して申請するでひとまず落ち着きました。結果的に、全く働く余裕がなかったので一時的な職場復帰はできませんでした。
こういうめんどくさい交渉が発生する可能性が高いので、呼び出された場合は会話内容を録音することをおすすめします。事なきを得ましたが、何かあったら外部に相談できるよう、念のため録音してました。
会社が労働者からの育休申請を拒否することは、育児介護休業法に反して違法となります。違法な対応をした事業主に対しては、厚生労働大臣から報告を求められ、助言・指導・勧告などがなされます。
また、企業が勧告に従わなかった場合には企業名や違反内容が公表されることもあります。さらに、報告を怠った企業や虚偽の報告をした企業には、20万円以下の罰金が科されるのです。引用元:
べリーベスト法律事務所豊橋オフィスより
https://toyohashi.vbest.jp/columns/work/g_other/7449/
育休開始時期および受けられる税金控除の確認
無事育休を認めてもらえた後は、人事の方に色々聞きながら、育休開始時期の調整(この段階では分割取得予定だったため少々面倒でした。)や育休中の給与賞与支払いなどの確認を行いました。開始時期を上手いこと調整することで、給与所得時の社会保険料免除など税金面で有利になりました。あくまでも双子との生活が最も重要でしたので、税金対策目当ての日程調整が主ではなく、予定している日程の±3日程度の微調整の中で最も税金面で有利になりそうな日を確認したりしてました。
取引先・関係者への連絡
例外を除き、育休開始日の1週間前から取引先及び社内の関係者に育休を取得する旨の連絡と、育休中に何かあれば他のメンバに連絡するようにと交通整理をしました。僕の所属する会社では育休は発令通知では全社員に公開されないので、全く知らず、個別に僕宛に連絡しても、急に連絡が取れなくなったとならないように気を配っておきました。
部内メンバーにお菓子配り・内祝い
育休中は単純にご迷惑をおかけすることになるので、心ばかりのお菓子を部内メンバーに配りました。また直属の上司から出産祝いをいただきましたので、いただいた金額の半分くらいの額の内祝いをお返ししたりしてました。内祝いのお返しは正直申しますと少々考えるのが面倒なので、重い腰を上げて早めに動くことをおすすめします。
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