はじめに
旧つみたてNISAからインデックス投資を始めて約6年。お小遣いの範囲で「これは夢がある!」「国策として資金が集まるはず!」と世界を変える可能性のある個別株を買い足していたら、気づけば我が家も巷で話題の「コア・サテライト戦略」になっていました。
家計(コア)はS&P500やオルカン一本で手堅く増やし、自分のお小遣い(サテライト)で一撃でミリオネアを目指すスタイルです。
しかし、3歳の双子育児に追われる中で、低迷期、加熱期による異常な株高・含み益に伴う冷静さを失った高値での買い増しからの暴落、そして「日本株のおかげで運よく現在時点で含み益」という運用結果を経験して、ある一つの確信に至りました。
「個別は手放す気はないけれど……子育て世帯の最適解って、コア・サテライトじゃなくて『コア』だけで良くない?」
今回は、我が家のポートフォリオの推移(%)を振り返りながら、なぜ忙しい子育て世代には「コアだけの投資」が最適だと思ったのか、その理由をお話しします。
我が家の結論
家庭の資産形成は「コア」一択。サテライトは個人の趣味(=運が良ければ金銭的自由導くファストパス)として位置付ける
- コア(家計の資産形成):市場全体に乗っかることで、長期的に増え続ける可能性が高い資産(S&P500やオルカン)をただただ買い続ける。=「JUST KEEP BUYING」
- サテライト(個人のお小遣い):お小遣いの範囲で、趣味としてロマン枠(先端技術や国策となりうる銘柄)にハイリスク・ハイリターン投資をする。
後ほど我が家の結果で紹介しますが、「お小遣いですらコア(インデックス)に投じていた方が、結局はより早く確実に資産が積み上がっていく」というのがリアルな結果です。
私自身、一発で億を得るための夢(ファストパス)として個別株を手放す気は全くありません。ですが、資産を増やすスピードと再現性、そして子育て中の限られた調査・分析時間を考えるなら、お小遣いも含めてすべて「コア」に投じるのが、資産を育てるという点における子育て世帯の最適解だと、実体験から確信しています。
軸がブレそうな子育て世代へ:理屈が得られる1冊
我が家が資産戦略を富のレベルに合わせてどう最適化すべきか、考えるきっかけとなったのが『THE WEALTH LADDER』でした。その流れで読み始めたのが、こちらの『JUST KEEP BUYING』です。
「なぜインデックスを淡々と買い続けることが最適解なのか」を、データサイエンティストである著者が分析した過去データから客観的に学べる一冊になっています。
YouTubeやSNSを見ていると、「インデックス投資だけで十分!」という動画もあれば、「それだけじゃ足りない!個別株をやれ!」という動画もあり、情報が溢れていて迷ってしまいます。
ですが、忙しくて時間のない子育てファミリー層が「データ視点で、自信を持ってインデックスを積み増していくための納得できる理由」が欲しいなら、読んで損はない一冊だと思います。
「ブレずに淡々と資産を増やしたい」という方は、ぜひチェックしてみてください!
我が家(私)のサテライト銘柄紹介
| 銘柄 | セクター・テーマ | 投資理由・期待している強み | 投資開始時期 |
|---|---|---|---|
| Joby Aviation | 小型電動飛行機 (eVTOL) | 米国トップ、トヨタ出資、防衛拡大。万博での飛行を見て投資拡大 | 2023年5月 |
| SEALSQ | 耐量子セキュリティ | スイス企業。量子時代のセキュリティチップを既存展開。 | 2025年5月 |
| IonQ | 量子コンピューティング | 米国量子セクターのリーダー格。 | 2024年3月 |
| Oklo | SMR(小型モジュール炉) | サム・アルトマン出資の次世代エネルギー。 | 2025年3月 |
| 三菱重工業 | 防衛・SMR | 日本の総合重工。国策・防衛・エネルギーの要。 | 2024年4月 |
| ヤマハ発動機 | モビリティ・ドローン | 出遅れかつ隠れたドローン関連銘柄としての将来性に期待。 | 2024年3月 |
| 日本ゼオン | 素材・核融合 | 材料技術だけでなく核融合分野への投資・アプローチに着目。あと名前がジオンみたいでかっこよかったから | 2025年3月 |
ご覧の通り、米国株に関しては「まだ実用化すらしていない絶賛赤字中のこれからのスタンダードを作るかもしれないスタートアップ企業」にフルインベストメントしています(笑)。
一方、国内株はというと、過去にはドローン関連のACSLといったグロース株も保有していた時期もありました。ただ、日本のグロース市場では米国ほどの脳汁が出るほどの爆発的な伸びが想像できなかったので、国内株は「企業として手堅い基盤を持ちつつも、まだ実用化に至っていない次世代テーマ(SMR、核融合、防衛ドローンなど)」を担うだろう大手企業を中心に固めています。
「ロマン枠」として学んだこと
- 米国の夢(ハイリスク・超ハイリターン): 実用化前の赤字企業だからこそ、市場の熱狂期にはインデックスではあり得ない爆益(含み益)を生むが、冷めた時の暴落も強烈。
- 日本の国策+ラッキーパンチ: ヤマハ発動機や日本ゼオンのように、AI需要、インフレに伴う価格転嫁に成功して想定外の株価上昇という「ラッキーパンチ」が炸裂。さらに、三菱重工業が担う「防衛」という国策テーマ(防衛費増額)がド真ん中にハマり、米国の強烈なマイナス分を吸収・補填してくれています。
投資開始後の平均取得価格、最高値、現在価格(2026/9/13時点)
▼ サテライト(米国・日本個別株)
| 銘柄 | 平均取得価格 | 最高値 | 現在株価 | 現評価損益 |
|---|---|---|---|---|
| Joby Aviation | $7.98 | $19.98 | $6.39 | -20.05% |
| SEALSQ | $6.22 | $8.71 | $2.38 | -61.58% |
| IonQ | $9.8655 | $83.03 | $36.75 | 272.51% |
| Oklo | $23.051 | $193.84 | $36.22 | 57.12% |
| 三菱重工業 | 1649円 | 5208円 | 3705円 | 124.68% |
| ヤマハ発動機 | 1272.86円 | 1987円 | 1731円 | 36.03% |
| 日本ゼオン | 1490円 | 2618円 | 2326円 | 56.10% |
▼ コア(インデックス投資)
| 銘柄 | 平均取得単価 | 最高値 | 現在基準価格 | 現評価損益 |
|---|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500 | 34,063円 | 45,408円 | 43,223円 | 26.89% |
米国株の熱狂と高値掴みのリアル
米国株の最高値時(IonQやOkloの爆騰期)は、正直言ってにやにやが止まりませんでした。
「自分の目論見がドンピシャで当たった!」「もっとここに突っ込んでおけばよかった!」と後悔し、完全に冷静さを失っていました。
その結果どうなったかというと、高値から少々株価が低迷を続けたタイミングで「よし、仕込み時が来た!」と焦って追加購入。
しかし、そこから待っていたのは厳しい現実でした。 ハイテク株特有の「増資」や「ワラント(新株予約権)発行による株式の希薄化」、さらには「米国金利の下げ渋り(今はむしろ利上げ観測)」や「地政学リスクの悪化」が積み重なり、株価は複利的に下落。
見事に、米国株単体のポートフォリオ全体で「マイナス20%」の赤字圏へ一気に転落しました(笑)。
IonQの「+272%」という数字だけ見ると勝っているように見えますが、最初に少ししか買っていなかったため、ポートフォリオ全体への恩恵はスズメの涙。後から買い増した分が足を引っ張り、米国株全体を救うには程遠い結果となりました。
日本株を含めたトータル結果
マイナスの米国株と日本株を日本円換算で合算したサテライト全体現在の含み益は、結果的に「+41.3%」となり、コアであるS&P500(+26.89%)を上回るパフォーマンスになりました。
なぜ「それでもコア(インデックス)だけでいい」と確信したのか?
数字だけ見れば「インデックス(+26.89%)より個別株(+41.3%)の方が勝ってるじゃないか」と思われるかもしれません。
ですが、私はこの結果を踏まえて「やっぱり家計はコアだけでいい」と確信しました。
なぜなら、この+41.3%という数字は、思ってもいないラッキー(国策の追い風、AI需要、予想以上の好決算)が奇跡的に重なっただけで、ただ運が良かっただけだからです。そこに再現性は1mmもありません。
- いつ襲ってくるかわからない「突然の増資」や「梯子外し」
- 画面に張り付いて仕事として売買しているプロの「機関投資家」たち
こうした環境の中で、限られた時間しかない子育て世帯の個人投資家が個別株を当てるのは、もはや運以外の何ものでもないと思います。
育児に追われる毎日の中で、少ない情報から運頼みの個別株に投資するよりも、「市場全体の成長にかけるというシンプルでわかりやすい戦略で、ただ淡々とインデックスに自動積立(放置)して着実に『資産』を得る」方が、子育て世代のタイパとしても合理的で、確率高く資産を増やすことができると感じています。
だからこそ、我が家(私)の結論はこうです。
「家庭のお金を育てるのに、サテライト(個別株)は一切不要。」
どうしても個別株の一発の破壊力が欲しい場合は、家計の資産形成とは完全に切り離し、「家計外の本当の余裕資金(お小遣い)」の範囲内で趣味として遊ぶのが、資産形成における一番の最適解だと思います。
まとめ
以上で、『3歳双子子育てと資産運用。我が家のコア・サテライト戦略と「結局コアだけで良い」に行き着いた理由』でした。
不安定な世の中ですが、コアだけ戦略が地味ですが、取りこぼしなく再現性が高いと思われますので、子育て世帯の資産形成において投資戦略の近道だと思います。

